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シチリア島の旅 19(ネアポリス考古学公園(天国の石切り場)@シラク―サ) [海外@シチリア島(伊)2022秋]

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今日はシチリアの旅行記の続きです。


タオルミーナを後にして一路シラク―サへ。
シラク―サでまず訪れたのが考古学地区のネアポリス考古学公園。

ここには、
・石切り場、
・ギリシア劇場、
・ローマ時代の円形闘技場、
・ヒエロン2世の祭壇などがありますが、
最初に見学したのがギリシア時代の石切り場で「天国の石切り場」と名付けられています。


黒猫ちゃんが、石の上で寛いでいました。

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紀元前735年にギリシア人が初めてシチリア入植したのは、シチリアに到着した日の昼食で訪れた
ナクソスでしたが、シラク―サも古代ギリシアの植民都市「シュラクーサイ」が起源です。


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公園内は1950年代に植林と歩道整備が行われて、今では熱帯植物や柑橘類の樹木が茂っています。
これはオリーブの実ですね。

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直線的な部分が石切り場らしいです。
ここから切り出された石は、シラク―サの町の城壁を作るために使われたそうです。

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こちらのロバの耳の形のような洞窟が、「ディオニュシオスの耳」と呼ばれる洞窟。

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岩盤の表面に横にラインが入っているように見えますが、これは、下の石を掘りすぎて
崩落したしまったことで分かったのですが、そこはギリシア時代の地下水道の横穴だったそうです。
↓下から見ると、ラインのところが窪んでいるのがお分かりいただけると思います。
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遠くから見るとこんな感じです。
この洞窟の上にギリシア劇場があります。

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デュオニュシオスの耳の中に入ります。
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洞窟内から外を見るとこんな感じです。


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「ディオニュシオスの耳」という呼び名は、
ここを訪れた画家のカラヴァッジョ(私がメッシーナまで見に行った絵を描いた画家)が、
シラク―サの僭主(身分を超えて君主となる者)ディオニュシオス(「走れメロス」に登場する暴君とのこと)が
この洞窟に閉じ込めた捕虜のひそひそ話を盗み聞いたという伝説を聞いて、命名したとのこと。


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それにしても、洞窟内の人間の大きさがあまりにも小さいです。
掘りにも掘ったものですよね。これだけ掘れば崩落しても仕方がないように思います。




続きます。




(2022年10月14日午前中)
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<おまけ>

この冬うちの庭で採れた大根のうち、一番大きなものです。

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焼き魚のお供として、大根おろしにしたら、ちょっとピリッと辛くて瑞々しく美味しかったです。

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虫食いのあとがありますが、もちろん葉っぱも捨てずに食べます。
サッと湯がいて刻みおじゃこと一緒に炒めて、みりん、焦がしたお醤油、かつおぶしで味付けです。
ゴハンが進みます^^


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