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新年早々伊藤若冲、長谷川等伯等々を堪能する [美術鑑賞]

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リュカさんの記事で出光美術館で伊藤若冲の絵が公開されることを知って
12日の木曜日「江戸絵画の華 第1部・・・若冲と江戸絵画」に行ってきました。


アメリカの日本美術コレクターとして知られるエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)による
コレクションのうち190点におよぶ日本美術を出光美術館が購入したことを全く知らなくて(^^ゞ
もう驚くのやら嬉しいのやら・・・出光、よくぞやってくれました。
今回の展覧会ではそのうち厳選された約90点が2期にわたって展示公開されます。

数年前、東日本大震災復興支援ということでプライスコレクションが宮城・岩手・福島を巡回したのですが
その時恐らくにコレクションが日本にやってくるのは最後ということをネットか新聞で知って
福島まで行こうかと思ったのですが、それに気づいた時には既に展覧会も後半で
連日朝から行列ということで諦めたということがあったので、今回の里帰り展覧会は本当に感激です。


特に観たかったのこれ「鳥獣花木図屏風」。
これは絵葉書をスキャンしたもので絵の一部です。

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何といっても凄いのが<枡目描き>。
およそ1センチメートル四方の方眼が屏風全体にびっしりと描かれています。
その数1隻分で約42800個、それもフリーハンドで描かれているんですって\(◎o◎)/!
ホントに凄いとしか言い様がないです。


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その他水墨画なども展示されていてたっぷりと楽しみました。
2月21日から始まる第2部・・・京都画壇と江戸琳派も円山応挙、酒井抱一、鈴木其一等の絵画が
展示される予定なので見応えがありそうです。

このあと、15日まで東博で公開されている長谷川等伯の「松林図屏風」を観るために上野へ移動。
その前の腹ごしらえと、有楽町駅に向かっているときに思い出したのが、
angie17さんが紹介して下さった交通会館にあるレトロ喫茶ローヤル。
そこでランチセットでチーズトースト。次回はパフェを食べたい!


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東博はまだお正月モードでした。

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すっかり葉を落とした木が青空に映えます。

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久しぶりに本館。
リュカさんの話によると、毎年このドアの向こうにど~んと立派な生け花が飾られているとのこと。
今年は開かずの扉でした。

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家に帰らなければならない時間が決まっていたので、東博ではピンポイントで見学。
ここでも若冲の国宝が展示されていました。
「玄圃瑶華」。
これは版画で、若冲自身が版を彫って、版木を管理していた貴重なものだそうです。
若冲は絵を描くだけではなかったのですね。才能がある人は何でもできてしまうのです。
真っ黒な背景にモチーフがくっきりと浮かび上がるようなコントラストが綺麗です。

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そして等伯の「松林図屏風」。
秋の国宝展の時にも会期の早い時期に展示されていたのですが、
私は会期の最後の方に見に行ったので見ることができませんでした。
今回初めて知ったのですが、戦後初めて購入されたコレクションのひとつだそうです。

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何度見ても感動します。
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俵屋宗雪(宗達の後継者)「龍虎図屏風」

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尾形光琳「竹梅図屏風」

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貝合わせに用いる貝を収める箱。これは源氏物語の場面を描いているもの。
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法然上人伝絵巻

後鳥羽上皇に仕えていた松虫姫、鈴虫姫が法然上人の説法を聞いて出家をし
法然上人は流罪となった事件を思い出しました。

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帰り際階段脇でふと見かけた黒電話。使っているのかしら?
このタイプうちにもありました。

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(2023年1月12日)

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