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お椀の塗り替え [あれこれ]

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毎年年明けとともにデバートはバーゲン状態になります。
その時を狙って日常使うタオルやスリッパなどを買っているのですが、
今年、日頃使っているお椀がかなり酷い状態になっていたので、
お椀も手頃でいいものがないかなと探したところ、
まあ、気に入ったのが見つかった購入しました。

で、今まで使っていたお椀をどうするか・・・だったのですが、
このお椀、今はもうなくなってしまったのですが、蓼科に和食が美味しいお気に入りのホテルがあって
よく行っていた頃、その近くにあるお蕎麦屋さんで売られていたのを
(お蕎麦屋さんでもお汁粉がこのお椀で出されていました)母が気に入って買ったものだったのです。
20年は経っていないものの、10年は軽く超えていたと思います。
なので、新しいものを買ったからとポイっと捨てるのは忍びなくて、
そういえば漆は塗り替えができると聞いたことがあるな~とググったところ
やはり漆器は塗り替えができ、塗り替えだけを扱っているお店もあるようで、
費用も新品を買うよりはちょっとお安いかな、という感じでした。

でも、塗り替えをするのであれば、製造元の方がいいなと思って
お蕎麦屋さんに電話をして尋ねたところ、そのお椀を買ったお店を調べてくれ教えてくれました。
福島にある工房が作った会津塗りのお椀でした。

その工房に電話すると「ここで作ったものだったら塗り替えしますよ~。」とのことだったので
早速送って見てもらったところ、やはりそこの工房で作ったものだったとのことで
「塗り直しは1個2640円で送料は別、費用は代引きです。
ただ、冬は乾きが悪いので時間が掛かります。
それに、真っ黒になって戻ってくるので驚かないでくださいね。
よく、塗り替えした後に苦情を言ってくる人がいるんですよ。」とのことでしたが、
お願いすることにしました。


修理前の状態です。糸底は擦り切れ、縁はひび割れたりしています。
縁のところは麻の布で補強しているために模様がはいっているようにみえます。

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それが、先日、すっかり綺麗になって戻ってきました。1月の中旬に送って約4か月です。
真っ黒で驚きますよと事前に脅かされていたので覚悟をしていましたが、
思ったよりも真っ黒じゃなかったです。最初もこんな色だったような記憶です。


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新品のモノと比べると・・はありますが、修理代金で新品は買えませんし
気に入った思い出のあるものは長く使いたいものです。
こうやって塗り替えて使えるのが塗り物の良さなのでその特性を生かすこともでき
塗り替えをお願いしてよかったなと思いました。


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