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リオハとバスクを訪ねる旅43(アルタミラ洞窟) [海外@リオハとバスク(西・仏)2019秋]

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この日はサンティジャーナ・デル・マールから数キロ離れたところにはアルタミラ洞窟へ。
世界史でも時代順に授業が進んでいくと早い段階で出てくるので、
その名前を一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。


余談ですが私の高校の時の世界史の先生は、時代順にやると最後まで絶対に辿り着かないからと
時代順の授業でありませんでした
その中でも鮮烈に覚えているのは先生自分の専門分野(東洋史)で、
普通は数行で終わるベトナム史を教科書の内容を超えてかなり詳しくやってくださったことです。


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1879年、このあたりの領主であったマルセリーノ侯爵の娘が、偶然洞窟の中に壁画が
あることを発見し、アマチュア考古学者であった父親のマルセリーノ侯爵が1880年に
旧石器時代の壁画として発表しました。


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ところがその岩肌に描かれた野牛や馬などの動物の表現があまりにも素晴らしかったために、
発見後しばらくは旧石器時代のものとは認められなかったそうです。


その後1900年までの間に同様の洞窟壁画がいくつか周辺で発見され、科学的調査も進んだ結果
発見から20年以上経った1903年にアルタミラ洞窟の壁画は旧石器時代のものであると
結論付けられたそうです。

マルセリーノ侯爵説を否定したその当時の考古学の権威だった学者は論文で謝罪したそうですが、
後の祭り。既にマルセリーノ侯爵は亡くなっており、それも15年も経っていたとのことでした。



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画像がいつもよりも多いですが一気にご紹介してしまいますね。

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