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シチリア島の旅 34(カルタジローネ 旧市街散策 ) [海外@シチリア島(伊)2022秋]


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シチリアの旅行記に戻ります。
市民公園を出て、今度は徒歩で旧市街の目抜き通りを散策です。
カルタジローネは「ノート渓谷の後期バロック都市」のひとつとして世界文化遺産に登録されています。
街は標高が600m程で3つの丘の上に広がっているとのこと。
1693年に起こった震災の後にバロック様式で再建されたそうです。


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振り向いて[カメラ]緑色のところが市民公園です。


通り沿いにあった市民劇場のあと。(トップの写真もそうです)
ここで演劇などが上演されていたそうです。

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松ぼっくりの陶器がこんなところにも^^

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これはお店の入口ですね。
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そして松ぼっくりの両脇には男女の陶器、これもシチリアではよく見かける陶器で
以前ご紹介したレストランの門柱にもなっていたりしましたが、恐らくこれは植木鉢だと思います。
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というのは、ちょっと怖い男女の物語があります。

シチリアがイスラムによって支配されていた時代、大変美しいシチリア女性がベランダで植物の世話をしている時、
通りがかったアラブ人男性がその女性に一目ぼれしたんです。 彼女もたくましいハンサムな彼を好きになり、
瞬く間に二人は恋に落ちました。ところが、彼が突然「国に帰らなければ」と言い出したのです。
なんと彼には国に妻子がいたのに秘密にしていたのです。
彼がそれを告白したとき、彼女はどうしても彼を国を帰らせたくなかったので、寝ている間に彼の首を切り落としました。
その頭をベランダに置いて、頭にバジルを植えました。そして、彼女の涙で育てたところ、バジルはよく育ちました。
それを見た人々が顔のついた鉢を欲しがって、陶器で男女の顔を作るようになったですって。びっくり(@_@)




聖フランチェスコ教会
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手前にあったシュールな雰囲気の騎馬像が印象的。
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丘と丘とをつなぐために作られた橋、サン・フランチェスコ橋の欄干は
マヨルカ焼きのタイルで彩られていました。


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カルタジローネでの陶器作りは陶器博物館でも見られたように歴史が古いですが、
色鮮やかな陶器はイスラム支配の時代ににアラブ人からその技法をもたらされたマヨルカ焼きです。


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橋からの眺め。

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バロック様式の建物が建ち並んでいます。


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ここのお店は今は陶器屋さんになっていますが、以前は映画館だったとか。

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ドゥオモ

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ドゥオモのファサードが看板のようになっているバロック様式の特徴がよくわかります。

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そして向こうに見えて来たのが、街のシンボルである大階段です。


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続きます。



(2022年10月16日午前中@カルタジローネ)
************************************************

*<ご報告>
父の件ではご心配をおかけしましたが、土曜日に無事抜糸を終えました。その時に脳神経外科先生に元気や食欲が落ちていることを伝えると、受け応えもしっかりしているし、グーパーグーパ―もちゃんとできるので脳神経外科的には問題ないとのこと。今は3食キチンと食べる普通の生活に戻すことが第一。後は、しばらくたってから、脳に血の塊ができると認知の症状が出たりするので気を付けること。これが一番肝心だったのですが、唯一の楽しみであるお酒もオッケーが出たので(笑)、元気も戻って来ると思います。目の周りの打撲が酷く目やにが酷かったので眼科へも行ったのですが、その眼科も今日の午前中に診察に行ったところ、もう薬は塗らなくてよいとの診断が出て終了。まだ顔や腕に内出血の青あざが残っています(重力の関係で段々と下がって来るそうです)し、まだ完全には気を抜けないですが、取り敢えずホッとしました。

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コメント 31

YAP

頭の形の植木鉢の由来の話が怖すぎます。
ちょっとした都市伝説じゃないですか。

お父様の回復、良かったですね。
by YAP (2023-04-11 06:52) 

トモミ

改めて、本当~にいいお天気でしたね!

お父様、一段落ですね、安堵しました。

by トモミ (2023-04-11 07:18) 

夏炉冬扇

御来訪謝々。
by 夏炉冬扇 (2023-04-11 07:28) 

kousaku

外国へ入った事がないんですが行って見たいところはやはりイタリアが一番ですね、素晴らしい美術品などが有りますし景色が良いのが一番ですね。
by kousaku (2023-04-11 07:35) 

yoko-minato

街のシンボルの大階段の先が気に
なります。
登っていくと何があるのかと・・・
お父様の事、ホッとしましたね。
by yoko-minato (2023-04-11 08:42) 

こんちゃん

大階段が平行じゃなくいびつに見えるのがどうなっているのか気になります
by こんちゃん (2023-04-11 08:52) 

ぼんさん

陶器で作られた頭、凄い歴史があったのですね。
お父様、これからもお大事にされてください。
by ぼんさん (2023-04-11 08:55) 

お散歩爺

爺もシチリア島は2度行きましたが、私らの数倍多くの街を見て
こられたんですね。陶器の顔の話は怖いですね。騎馬像はドンキ・
ホーテを思い出しました。

by お散歩爺 (2023-04-11 09:35) 

snow

生活の中に文化が溶け込んでる感じ
ところ狭しとアパートや車が並んでたり
街と文化を肌で感じられますね(^^)/
by snow (2023-04-11 09:48) 

ma2ma2

青空が綺麗ですね。
無事に抜糸で良かったですね、お大事にしてください。
by ma2ma2 (2023-04-11 10:20) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

kuwachan さんのブログでシチリアの旅を満喫しています。
松ぼっくりの両脇には男女の陶器・・・この話ぞっとしますが、昔も今も男は浮気っぽいものですねえ。
 昨日の事件は恋の破たんから、男が18歳の女性を刺殺し、男は飛び込み自殺しましたね。
この話と似てますね。枕木の間からバジルならぬタンポポの花が咲いて来るかも???
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2023-04-11 11:19) 

Boss365

こんにちは。
カルタジローネ「世界文化遺産に登録」見応えありそうですね。
また、1600年代に盛んになった「バロック様式で再建」なる程です。
ちょっと怖い男女の物語「世界ふれあい街歩き」でチラ聴きしました。
アラブ人だとありそうな話ですが、ビックリですね。
「シュールな雰囲気の騎馬像」平面的な処理で馬の脚がないのも個性的です。
橋の欄干に陶器が使われていてお洒落、紋章もあり良い雰囲気ですね。
バロック様式の建物、外観が立体的なので見応えありです!!
「街のシンボルである大階段」これまた素敵ですね。
「世界ふれあい街歩き」では、この階段が気に入って・・・
階段沿の部屋を購入したイタリア人が出演してました!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-04-11 11:30) 

英ちゃん

最初の写真は、壁に人が張り付いてるように見えました(^_^;)

by 英ちゃん (2023-04-11 11:38) 

くまら

お父様、回復の兆しとは、少しホッとできますね
男女の陶器のお話、まるでユディトやサロメのお話の様
by くまら (2023-04-11 11:50) 

koh925

シチリア、ブログを拝見していると歴史遺産が多い
大きな島ですね、イタリアはスイス旅行の時に通り過ぎた
だけですから、ほとんど知りません」
お父上様が無事に退院、良かったですね
お酒がOKも、良いお知らせですね
by koh925 (2023-04-11 12:08) 

リュカ

なんと、男女の陶器にそんな話があるとは!
いまでもありそうな話だよね^^;
いや、さすがに首の切り落としはないだろうけど(笑)
おとうさま、無事に抜糸も済んだのですね。
よかったよー。
そしてお酒OKは、きっとおとうさまも喜ぶね!
by リュカ (2023-04-11 14:36) 

ちぃ

男女の首、そのようなお話があったのですね!
首を切り落としたってところよりもみんなが欲しがったって所に黒いものを感じましたわwww
街中でマヨルカ焼きのタイルが楽しめるなんて素敵(≧∇≦)
お父様のお話はびっくりしました。
気が抜けないようではありますが美味しいお酒が飲めますように^^

by ちぃ (2023-04-11 15:33) 

ChatBleu

バロック様式の建物はステキですが、生首のような陶器は怖いわー。
しかも、お話が怖すぎる(^^;) バジルが育ったからって、顔のついた鉢を欲しがるってのも怖いーー。
お父様、回復されているようでなによりです。とはいえ、お歳もお歳ですし、まだまだ心配ですよね。
by ChatBleu (2023-04-11 17:47) 

wine

怖い男女の物語、怖いです。バジルを見るたび思い出しそう。
街のシンボル大階段は、急な感じに見えます。手すりが欲しいです。
by wine (2023-04-11 19:06) 

ゆうみ

とても怖い物語を読んだあと おとうさまの回復のお話
本当に良かったですね。
眼も大丈夫だし ご心配だったでしょう?

by ゆうみ (2023-04-11 19:45) 

sana

カルタジローネ、全然知りませんでしたが、バロック建築の建物、立派ですね。いい雰囲気ですねえ。
ひとの顔の植木鉢? 面白いですが、な、何と‥それはまたすごいお話があったのですね。
お父様、ご心配でしたよねえ。回復されて、よかったです!^^
by sana (2023-04-11 20:21) 

Boss365

こんにちは。再訪して気付いたのですが・・・
ヘッダー画像が階段に変化?素敵ですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-04-12 10:55) 

kuwachan

♪YAPさん
ガイドさんがサラっと話されましたが怖すぎますよね。
その植木鉢が今も店頭に並んでいるのが凄いですよね。

ありがとうございます。
ホッとしました。


♪トモミさん
旅の前半は雨も降ってちょっと残念でしたが
中盤から後半はお天気に恵まれました(*^^)v

はい、おかげさまで。
このままで終わって欲しいです。


♪夏炉冬扇さん
ご丁寧にありがとうございます。


♪kousakuさん
イタリアは何度でも行きたくなる国です。
見所が多いですし、南欧の風景は見飽きないですね。


♪yoko-minatoさん
階段を上った先は街によくあるものです^^
ありがとうございます。
一時はどうなることかと思いましたがホッとしました。


♪こんちゃんさん
人がよく通るところは擦り減っているのではないかしら?
写真だと歪みもあるので(^^ゞ


♪Boss


♪ぼんさんさん
よく見かけるな~とは思っていたのですが
話を聞いてびっくりでした(@_@)
ありがとうございます。


♪お散歩爺さん
今回はシチリアだけを巡るツアーだったので
通常ツアーでは行かない場所も入っていました。
ドン・キホーテ!
確かにこんな感じだったかも^^


♪snowさん
旧市街は新しい建物を建てることを規制されていることが多いので
建設当時のままの状態です。現在の生活には適さないことも多いと思いますが
それを受け入れて生活しているところに歴史への尊敬の念が感じられます。


♪ma2ma2さん
南欧の空の色って本当に綺麗です。
ありがとうございます。
額の傷は皺と同方向だったので目立たなくてよかったです。


♪ 暁烏 英(あけがらす ひで) さん
旅行記をお楽しみいただきありがとうございます。
凄い話ですよね。聞いた時にはギョッとしました。
現代でも似たような話はあるかもしれませんね。


♪Boss365さん
「世界ふれあい街歩き」で男女の話もしてたのですね。
街歩きは録画予約して見ていたハズなのに、
カルタジローネは見逃してのか、それともすっかり忘れてしまったか(爆)
兎に角残念です。
今回はカルタジローネの旧市街の観光は
取り敢えずぐるっと回るというものでしたが
「街歩き」のように大体1日かけてじっくりと歩くといいでしょうね。


♪英ちゃんさん
えええっ!
現地では全くそう感じなかったですが
そう言われるとそう見えますね(笑)


♪くまらさん
やはりお酒の効果は大きかったみたいです(笑)
外国の男女の話はギョッとするようなものが多いですよね。


♪koh925さん
シチリアは地中海の真ん中あたりに位置していた
古代から様々な勢力によって支配されたので
歴史的なものがたくさん遺っています。
思っていた以上に見所が多かったです。
ありがとうございます。
元気回復にはお酒オッケーが一番効き目があったようです。


♪リュカさん
そうなの~こんな話が隠されていたのよ。
確かに首切りはないにしてもかなり近いものはあるよね。
パックリだった額の傷もしっかりとくっついて
皺と見分けがつかなくなってるよ(笑)
晩酌が唯一の楽しみだからオッケーがでてよかった^^


♪ちぃさん
そのあたりの考え方が日本人と外国人の違いかと思うのよね。
話を聞いて私は男女の植木鉢は欲しいと思う気分に全くならなかったし(笑)
街中にマヨルカ焼きが彩られているのは素敵で
街全体が陶器の街なんだということを実感。
父は、もう、いつ何が起こっても不思議じゃない年齢ですが
大事にならなくてホッとしました。


♪ChatBleuさん
街全体が歴史的な建物に囲まれているところが凄いです。
その中で現在も生活しているワケで
住んでいる人は不便なことも多いけどそれを受け入れているのよね。
>バジルが育ったからって、・・・・
それなんですよね。
それは絶対有り得ないですよね。
ありがとうございます。
年齢も年齢なのでお酒のオッケーが出ました(笑)


♪wineさん
この話を聞いたらあの鉢でバジルは育てられないですよね(^^ゞ
次回お見せしますが、階段の幅がかなりあるので
意外と上り下りしやすいです。


♪ゆうみさん
実は順番迷ったのです。
あとに父に話しにしてよかったです^^
はい、一時はどうなることかと・・。
まだ身体の痛みが少し残っているようですが
仕方がないですね。


♪sanaさん
カルタジローネ、私も旅行に行くまで知らなかったですが
世界遺産にも登録される街でした。
人の顔の植木鉢にはちょっと考えられないようなお話がありました。
ありがとうございます。
日に日に良くなっています。


♪Boss365さん
再訪ありがとうございます。
そうなんです。
階段にしてみました(*^^)v

by kuwachan (2023-04-12 11:31) 

八犬伝

鉢植えの言い伝え
なかなか凄いものがありますね。
お父様、お酒解禁で具合が良くなってくるといいですね。
by 八犬伝 (2023-04-12 13:03) 

Inatimy

松ぼっくりの陶器の、いいな。小さいの、ほしくなります^^。
男女の顔の陶器の植木鉢、ちょっと怖い話だけど、これにグリーンネックレスとか垂れ下がって育つ植物を植えたら、なんか髪の毛みたいに見えて面白いかな・・・なんて想像。
マヨルカ焼きのタイルも素敵だなぁ。
お父さまの食欲も戻ってきますように。美味しいお酒と共に食事もより楽しさを増すかしらね。
by Inatimy (2023-04-12 16:38) 

Jetstream

お父上の順調なる回復、一安心ですね。回復を願っています。
昨秋録画したNHKのシチリアの旅を最近見ました。ブログ通りどこも素晴らしいですね。時間を見て記事をレビューさせていただきます。(*^^*)
by Jetstream (2023-04-12 21:18) 

あおたけ

バロック様式の建物が並ぶ街並は
歴史の趣が感じられて素敵な散策ですね(・∀・)
個人的にはとくに上から17枚目(かな?)の
丘の街らしさが表れた坂道と
そこに垂直に建つ建物の画が好きです(^^)

by あおたけ (2023-04-13 06:32) 

ぼんぼちぼちぼち

お店の入り口、すっごく洒落てやすね!
緑の灯り?が、キノコみたいで可愛いでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2023-04-13 08:20) 

kuwachan

♪八犬伝さん
怖過ぎるお話ですよね。
はい、おかげさまで父は今日からデイサービスに復活しました。
やはりお酒の力は大きかったようです(笑)


♪Inatimy さん
松ぼっくりの陶器いいでしょ。
以前ご紹介しましたが、小さいのを旅行の記念に買って来たのは大正解でした。
植木鉢は嵩張りますし話を聞いて二の足を踏みましたけど、
Inatimyさんの想像はなかなかイケるかもしれないです。
ありがとうございます。
父、だいぶ元気になって来ましたが、顔のあおたんがなくなるのは
もう少しかかりそうです。

by kuwachan (2023-04-13 14:26) 

kuwachan

♪Jetstreamさん
父は今日からデイサービスにも復帰しました。
本人としてもだいぶ良くなったのだと思います。
シチリアに興味を持って下さって嬉しいです。
シチリアは紀元前の遺跡から始まり本当に歴史的な見所が多かったです。
食べ物も美味しいですし、思い切って行ってよかったです。


♪あおたけさん
ヨーロッパの旧市街は当時の建物がそのまま遺されているの
歴史が感じられてとてもいい雰囲気です。
坂道のショットはカルタジローネが丘の街であることの証拠になりますね。
全くそんなことを気にせず撮った一枚でしたが(^^ゞ教えて下さってありがとうございます。


♪ぼんぼちぼちぼちさん
緑の灯りっぽいのは陶器で出来た松ぼっくりです。
小さいものから大きなものまで色々な大きさで作られていました。

by kuwachan (2023-04-13 15:29) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

凄い階段ですね。京都駅を連想しました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2023-04-16 22:47) 

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